セールスコピーライティングの勉強/練習として『写経が大事!やれ!』みたいな情報をよく見るけど、これ、本当に意味あるの?
今回は、こんな疑問・質問にお答えしていきます。
では、結論…。
じつはすごく意味ある。が、初心者は正直時間の無駄。やらん方がいい!
むしろセールスコピーが下手になるかもですよ。
写経はセールスコピーライティングの練習/勉強として非常に有名な方法の1つですが『初心者がやるべき練習』ではありません。というか、ハッキリ言えば初心者は写経するのを止めましょう。
今回は、その理由をマルッとお答えします。
“写経”って、そもそも何?
このメディアは『完全初心者からセールスコピーライターを目指している人』も多く読んでいるので、一応最初に『写経ってそもそも何?』について簡単に解説しておきます。
「写経については大体知ってるよ!」な方は、読み飛ばして次にいきましょう。
セールスコピーライティングにおける『写経』とは、すごく単純に言うと
人が書いたセールスコピーを、一言一句、正確に書き写すこと
です。文字(文章)だけを書き写すタイプの人もいますが、『文字のサイズバランスや色、配置なども合わせて書き写す』と、写経の目的から見てより効果的ですよ。
セールスコピーライターが写経する”目的”
写経の目的は、出来の良いセールスコピーに対して
- なぜ、そのような構成/流れにしたのか?
- なぜ、その言葉を選んだのか?
- どうして、その部分を強調したのか?
- …
といった『書き手の狙い』とその『意図』を『書き写す』という工程を経て、分析/理解し、自分の中に浸透させ、自分でも使えるように身につけていくことです。
つまり写経は『書き写す行為』でなく、その工程を経て『出来の良いセールスコピーを分析し学ぶ』ことが重要なのです。
初心者は写経しない方がいい2つの理由
一応言っておくと、俺は『写経自体は非常に有益』だと思ってる。ただ”初心者が”やっても意味が無い、てかやらん方がいい。
その理由は大きく次の2つ。
- 写経の目的を満たすことができないから
- 逆にセールスコピーが下手になる恐れがあるから
それぞれ説明していきます。
写経の目的を満たすことができないから
先ほど少し説明したように、写経は『書き写す行為自体』にはあまり意味がなく、その行為を通じた分析行為にこそ意味があります。
言い換えれば、人のセールスコピーを見て、その良し悪しや意図、狙いを正しく汲み取ることが出来ないと、全然成長につながらないんですよね。だって、分析できないですから…。
写経の目的を満たすには、最低限セールスコピーに込められた狙いと意図を正しく感じ取れるくらいの基礎知識がいるのだ…。
ちゃんと『出来の良いコピーが、どのような理由で出来が良いのか』を理解し取り込むことこそが写経。この目的を果たせずにただゴリゴリ文章を写すだけの行為は、もはや写経でなく『指の運動』です。
『筋トレ』と称して、肘と首をヘコヘコさせるだけの腕立て伏せをやってるくらい無駄な行為です。
逆にセールスコピーが下手になる恐れがあるから
なるほどね。ただ写さないで、その中身を取り込んでいけばいいわけだ。よゆーよゆー♫
気の毒すぎて口に出して言えんけど、初心者の写経もどきは時間の無駄を通り越して、下手すりゃ自傷行為だわ…。
ブログで『心の声』を使っても意味ないですけどね…。
写経は、分析を元に『書き手の狙いや意図』を理解し、そのやり方を自分の中に取り込んでいくことに意味があります。
いいですか?『取り込んで』いくわけです。
さて、ここで問題です。へったくそなコピーの構成や流れを自分に取り込んでいくと、どうなるでしょう?
はい、言うまでもなく『ヘッタクソなコピーの書き方』が身に染み付いていきますね。
「じゃあ、下手くそなセールスコピーを写経しないで、いいコピーだけ写経すればいいじゃん!」と思うかも知れません…が、ここで問題なのが『初心者では、コピーの良し悪しを見分けることが出来ない』という問題があります。
『売れた商品のセールスコピー = 出来がいいコピー』という判断は危険!
なぜなら、『商品が売れた』という結果には、コピーだけでなく商品そのものの特性や流行り廃り、マーケティング手法の良し悪し、価格などなど…様々な要因があるから。
だから、もしかしたら『売れた商品/サービスのコピー』が、じつはメチャ出来が悪かった…なんてことも。
ちゃんと『良いコピー/悪いコピー』を自身で見分けられるくらいの力が無いと、写経すべきコピーを選別できないのです。
少なくとも『良いセールスコピーとは、どのようなものか』ぐらいは判断できるくらいの基礎知識が身についていないと、セールスコピーの良し悪しを判断するのは困難。
闇雲に下手くそなセールスコピーを写経してしまう可能性があるくらいの初心者なら、いっそのことやらない方がいいと思いますよ。時間がもったいないですから…。
写経は初心者を卒業してからこそ最適な練習方法
と言うことで、今回の記事まとめ。
- 写経は…⬇︎
初心者には意味なし。てか、やらない方がいい!
- その理由は…⬇︎
- 写経の目的を満たすことができないから
- 逆にセールスコピーが下手になる恐れがあるから
- 写経を取り入れていくなら…⬇︎
『良いセールスコピーとは、どのような内容で作られているものか』を判断できるくらいの基礎知識がついてから!
一応もう一度フォローしておくけど、写経自体は結構有意義だと思ってる。
ただ『前提として基礎知識があること』だから、まずは基礎的な知識を身につけるところからかな。
写経は『知識を得る』ことには使えません。知識→できる→使いこなす→極める の『できる/使いこなす』ための練習です。
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